硫黄島からの手紙
![]() | 硫黄島からの手紙 期間限定版 渡辺謙 (2007/04/20) ワーナー・ホーム・ビデオ この商品の詳細を見る |
まずはこの映画を撮ったのが日本ではなくアメリカで作られたというのが複雑です。最近観た日本の戦争物はローレライだったのであまり比較できるもんじゃありませんがなんか情けないですね。時代考証、衣装、美術などが遥かに向こうのほうが上ですし、役者もそこそこ演技してましたし(声の通りが悪く感じるのは、日本語でNG出せる人がいなかったからなのかな)。細かいところをあげればアラはありますが自分では映画に入り込めるレベルは十分クリアしてました。
クリント・イーストウッド監督の最近の静かな作風は変わりません。おそらくこの路線で個人を内面中心にたんたんとした画面にあらゆる感情を詰め込んでいく。ただ役者の演技力が少々平坦で画面の陰影、画像のきれいさでしか表現できなかったのは残念です。映像が美しいため、逆に追い詰められて玉砕せざるをえない日本兵の苦悩がなんかうわっすべりに感じてしまいました。とはいえここまで外国人が作れるのは驚異的ですが・・・。戦争賛美とか戦争責任という問題を常にチェックされてる日本ですからこういう映画を撮るのは難しいとは思いますがそれが外国で作られて日本のレンタルDVDで1位とか聞くとなんか間違ってるきがしてなりません。話変わりますが「人間の条件」を見てない人は一度観てください。10時間以上ですがあまりにも骨太な演出に魂抜かれます。この気合をもう一度!
死霊のえじき
![]() | 死霊のえじき 完全版 ロリー・カーディル (2004/10/22) ハピネット この商品の詳細を見る |
ロメロ監督ゾンビ3部作の3作目。原題、DAY OF THE DEAD。なんと貧相な邦題をつけたんでしょうか・・・ホラーファンなめてます。
前作「ゾンビ」が人間対ゾンビが5対5とするなら今回は1対9ぐらいまで人間が追い詰められてます。冒頭、街で拡声器で呼んでもさびれた町からゾンビとワニしかでてきません。最初のシーンで現在の状況を全て悟らせてくれます。地下の施設にたてこもる人々が今回の主役たち(犠牲者)ですがしょっぱなから仲悪すぎて、自滅の道を歩むのは必然でしょうね。前回は人数が少ない分団結力がありましたが今回は軍人、科学者、ひげずらの粗野な人々とどう考えても共存できないタイプが勢ぞろいしてます。今回はここでの攻防戦が話の中心です。ここで重要なのは必ずゾンビに殺されるきっかけは人間同士の争いによって引き起こされていきます。集団でいる時の人間の弱さ。必ず人間にあるエゴ。それが極限状況にあるとき、抑えがきかなくなる弱さ。必然的に自ら死を呼び込んでいます。ここにきて人間よりゾンビに対する愛情が勝ったロメロ監督であります。そう、初めて名前を与えられたゾンビ、バブ。知性を持ち始めたゾンビが登場します。ロメロ監督のゾンビ愛の結晶ともいえる彼は自業自得で自滅していく彼らに人間らしい復讐という感情を持って人間の武器の象徴である銃によって引導を渡してくれます。彼の敬礼で終らせたかったんではないかと思うほど素晴らしいシーンです。このテーマも次に引き継がれているのがロメロ監督らしいです。でもこの調子でいくとゾンビだけの世界を最後に撮るんでしょうね。そこまでがんばって欲しいものです。
怨霊の森
![]() | 怨霊の森 アグネス・ブルックナー (2007/01/01) ソニー・ピクチャーズエンタテインメント この商品の詳細を見る |
微妙につまらない映画です。雰囲気、語り口などはうまくセンスはあると思うんですが、設定がありきたりなのとテンポが悪いせいか1時間30分ぐらいですが長いなぁと感じてしまいました。
このラッキー・マッキー監督は他にMAY、マスターオブホラーで虫女など撮ってる監督で女性の生理的グロさでインパクトがあったのですがこの映画に関して言えばところどころは、らしさはあるんですが学園の謎の引っ張り方が下手で惜しい映画になってます。この次に期待します。










