死霊のえじき
![]() | 死霊のえじき 完全版 ロリー・カーディル (2004/10/22) ハピネット この商品の詳細を見る |
ロメロ監督ゾンビ3部作の3作目。原題、DAY OF THE DEAD。なんと貧相な邦題をつけたんでしょうか・・・ホラーファンなめてます。
前作「ゾンビ」が人間対ゾンビが5対5とするなら今回は1対9ぐらいまで人間が追い詰められてます。冒頭、街で拡声器で呼んでもさびれた町からゾンビとワニしかでてきません。最初のシーンで現在の状況を全て悟らせてくれます。地下の施設にたてこもる人々が今回の主役たち(犠牲者)ですがしょっぱなから仲悪すぎて、自滅の道を歩むのは必然でしょうね。前回は人数が少ない分団結力がありましたが今回は軍人、科学者、ひげずらの粗野な人々とどう考えても共存できないタイプが勢ぞろいしてます。今回はここでの攻防戦が話の中心です。ここで重要なのは必ずゾンビに殺されるきっかけは人間同士の争いによって引き起こされていきます。集団でいる時の人間の弱さ。必ず人間にあるエゴ。それが極限状況にあるとき、抑えがきかなくなる弱さ。必然的に自ら死を呼び込んでいます。ここにきて人間よりゾンビに対する愛情が勝ったロメロ監督であります。そう、初めて名前を与えられたゾンビ、バブ。知性を持ち始めたゾンビが登場します。ロメロ監督のゾンビ愛の結晶ともいえる彼は自業自得で自滅していく彼らに人間らしい復讐という感情を持って人間の武器の象徴である銃によって引導を渡してくれます。彼の敬礼で終らせたかったんではないかと思うほど素晴らしいシーンです。このテーマも次に引き継がれているのがロメロ監督らしいです。でもこの調子でいくとゾンビだけの世界を最後に撮るんでしょうね。そこまでがんばって欲しいものです。
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